おじ記

おじさんの日記です。

鮨 和魂に行ってきた

まえがき

誕生日と結婚記念日を兼ねて、ペニンシュラ東京の鮨 和魂に行ってきました。大変素敵なお店だったので、諸々書き留めておこうと思います。

今回は、握りに前菜がついた、おまかせコースにしました。提供順で各品の感想を記していきます。

以下、目次 兼 お品書き。

前菜の部

握りの前に、前菜5品をいただきました。

伯楽星

「辛めの日本酒を」とお願いしたら、伯楽星をいただきました。スッキリと美味しかったです。

コロナ禍応援仕様で、ラベルには「顔を上げ 少しずつ前へ」と書いてありました。様々な酒蔵が参加している企画のようで、このラベルを使って色々な銘柄のお酒が出ているとのことでした。

徳利とぐい呑みやま平窯元のエッグシェルとのことでした。有田焼らしいです。本当に卵の殻かと疑うような軽さ・質感で、透け感が美しく、飲み口が薄く、素晴らしい器でした。

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伯楽星

手巻き

手渡しだったので写真は無し。切りたてのシャリと炙りたての海苔を使用した、鮪たたきの手巻きでした。海苔の香ばしさが堪らなかったです。

「最初に手巻き?」とちょっとビックリしましたが、炊きたてのシャリで提供するためにこうしているとのことでした。なんとも素敵なこだわりです!

蒸し鮑

食べ応えのある鮑でした!

上に乗っているキャビア静岡県産とのこと。キャビアって国産もあるんですね(知りませんでした...)。キャビアは思ったより柔らかい食感でした。板前さん曰く、「新鮮だから」とのこと。

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蒸し鮑
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国産キャビア「雪どけ」
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蒸し鮑 with キャビア

くえ

塩雲丹と海苔を乗せたくえです。もちろんくえは美味しかったのですが、塩雲丹のインパクトが凄かったです...水分が少し抜けていて濃厚でした。

海苔は、手巻きの炙ったものとは違うものでした。こちらは新鮮な磯の香りが印象的でした。

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くえ

茶碗蒸し

海老入り餡がかかった茶碗蒸し。中には百合根が入っていました。

百合根、初めて食べたのですが、ホクホクで美味しかったです。
餡がかかった茶碗蒸しも初めて食べたのですが、なんだか美味しかったです。
少しだけ入ったおろし生姜で、とてもじんわりしました。

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茶碗蒸し

のどぐろの汐焼き

脂の乗りが凄まじかったです。さっぱりとした大根おろしによく合いました。付け合せの揚げ銀杏も美味しかったです。

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のどぐろ 汐焼き

握りの部

ここから怒涛の握りラッシュ。

ひやおろし

「甘めの日本酒を」とお願いしたら、ひやおろしをいただきました。「甘めながらも苦味が特徴的」と説明を受けましたが、私には難しかったです(悲しい)。握りたちによく合うお酒でした!

徳利とぐい呑み能作でした。エッグシェルから一点、ズッシリとした器でテンパりました。

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ひやおろし

鮪の赤身

大間の鮪!「うちはネタを寝かせていない」とのことでしたが、フレッシュな鮪の赤身とはまた異なった、ねっとりとした食感でした。これが江戸前ってやつなのでしょうか?美味しかったです。

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鮪の赤身

かわはぎ

かわはぎの身と肝の握り。紅葉おろしと青葱のトッピング。肝が濃厚で堪らなかったです。美味しかったです。

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かわはぎ

さより

閂と呼ばれる、サイズが大きいさよりの握りでした。食感が楽しく、美味しかったです。

握りの味はどれも甲乙つけがたいですが、ヴィジュアルについては、このさよりが抜きん出ていました!整った切れ込みと、適度に残った皮の煌めき...スーパー美しかったです。

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さより

赤貝

他のネタに比べるとインパクトが薄かった気もしますが、それでも美味しかったです。

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赤貝

穴子の西京焼き

握りの合間にひとしな、焼き物が挟まりました。穴子は、蒲焼きや塩焼きで食べたことはありましたが、西京焼きは初めてでした。

「火はしっかり通さず、中はフレッシュに仕上げている」とのことでした。穴子なのに西京焼きの味で、不思議な感じでした。

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穴子の西京焼き

新生姜のガリ

写真を撮り忘れましたが、とろが来る前に特殊なガリが来ました。甘みを抑えた新生姜のガリで、「このタイミングで箸休めを」とのことでした。

さっぱりとして美味しく、気に入ってしまい、最終的におかわりをいただいてしまいました。

中とろ

クライマックスのとろ2連チャン、まずは中とろでした。文句なし、ド直球にとても美味しかったです。

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中とろ

大とろ

続いて大とろ。とんでもない見た目です。ベーコンと言われても信じます。

「脂に負けないように、サビを多めに付けています」とのことでしたが、それでも圧倒的な脂感を前に山葵はマイルドでした。こちらもド直球に美味しかったです。

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大とろ

小肌

とろが続いた後にさっぱり、美味しかったです。

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小肌

車海老

見ため鮮やか、甘くみっちりした海老でした。裏の厨房の生け簀で泳いでいるものを調理しているとのこと。美味しかったです。

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車海老

北寄貝

良い食感でした。美味しかったです。

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北寄貝

しゃこ

すだちを絞り、塩をまぶしたしゃこの握り。塩はカリカリと食感が強いものでした。しゃこ、初めて食べた気がしますが、美味しかったです。

この日いただいた握りの中で唯一の塩味、柑橘の香りと塩の食感でかなり尖っていました。ラストスパート開始前の引き締め枠、といった感じだったのでしょうか。

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しゃこ

雲丹

特別な日ということでサービスしていただき、山のように雲丹を盛ってもらっちゃいました。

新鮮な海苔の磯感に負けない、雲丹の圧倒的な磯感...頂上決戦といった感じでした。本当に美味しかったです。

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雲丹

冩樂

記念日のサービスで冩樂をいただきました。こちらはJALの国際便限定バージョンですが、コロナの影響で市場に出回ったとのことでした。

終盤の握りたちに負けない、しっかりとしたお酒でした。ここから先、だいぶ酔いが回ってきて感想が曖昧です。

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冩樂

穴子

再びの穴子。恐ろしくフワフワでビビりました。一瞬で消えました。もちろん西京焼きも素晴らしかったのですが、やはり穴子はタレですね。美味しかったです。

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穴子

かんぴょう巻き

メニューに記載はありませんでしたが、「なにか巻き物いかがでしょうか?」とのことだったので、かんぴょうをお願いしました。シンプルで締めにピッタリ、美味しかったです。

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かんぴょう巻き

玉子

海老の入ったカステラ玉子。美味しかったです。

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玉子

たぐり湯葉のお椀

ほっと温まる味噌汁でした。葱の切り方が綺麗でお見事でした。

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お椀

甘味の部

緑茶をいただきつつ、最後にデザート。

アマレットジンジャー

サービスでカクテルをいただきました。板前さんの出身地 千葉ゆかりの「八街生姜ジンジャーエール」と、結婚記念日に因み「愛のリキュール」と呼ばれるアマレットで作ったとのことでした。美味しかったです。

案外度数が高く、このあたりから記憶が曖昧です。

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アマレットジンジャー

嶺岡豆腐

お祝いメッセージ付きのプレートでいただきました。写真は載せません。嶺岡豆腐に、自家製生キャラメルとラ・フランスが添えてありました。珍しく、紅茶もついてきました。

嶺岡豆腐、謎の食べ物でした。牛乳と生クリームを煮詰め、葛で固めた料理とのことです。嶺岡は日本酪農発祥地ということで、和食では牛乳を使用した料理に「嶺岡」と名付けるらしいです。「もっちりとしたアイスクリーム」と形容するのが一番しっくりくるでしょうか...不思議でした。

自家製生キャラメルには、なんと隠し味で味噌が入っていました。味噌のコクと塩味で、とても濃厚に感じました。敢えて麹のかすを残したまま使っており、ナッツのような食感が楽しめました。

あとがき

ちょうど酒類の提供が再開したばかりとのことで、店員の皆様全員、とても活き活きと楽しそうに働いていました。良いタイミングで伺えました。

料理は美味しく、サービスも素晴らしく、本当に素敵なお店でした。気軽な価格帯ではないですが、頑張って奮発して是非また伺いたいです。