おじ記

おじさんの日記です。

鮨 和魂に行ってきた

まえがき

誕生日と結婚記念日を兼ねて、ペニンシュラ東京の鮨 和魂に行ってきました。大変素敵なお店だったので、諸々書き留めておこうと思います。

今回は、握りに前菜がついた、おまかせコースにしました。提供順で各品の感想を記していきます。

以下、目次 兼 お品書き。

前菜の部

握りの前に、前菜5品をいただきました。

伯楽星

「辛めの日本酒を」とお願いしたら、伯楽星をいただきました。スッキリと美味しかったです。

コロナ禍応援仕様で、ラベルには「顔を上げ 少しずつ前へ」と書いてありました。様々な酒蔵が参加している企画のようで、このラベルを使って色々な銘柄のお酒が出ているとのことでした。

徳利とぐい呑みやま平窯元のエッグシェルとのことでした。有田焼らしいです。本当に卵の殻かと疑うような軽さ・質感で、透け感が美しく、飲み口が薄く、素晴らしい器でした。

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伯楽星

手巻き

手渡しだったので写真は無し。切りたてのシャリと炙りたての海苔を使用した、鮪たたきの手巻きでした。海苔の香ばしさが堪らなかったです。

「最初に手巻き?」とちょっとビックリしましたが、炊きたてのシャリで提供するためにこうしているとのことでした。なんとも素敵なこだわりです!

蒸し鮑

食べ応えのある鮑でした!

上に乗っているキャビア静岡県産とのこと。キャビアって国産もあるんですね(知りませんでした...)。キャビアは思ったより柔らかい食感でした。板前さん曰く、「新鮮だから」とのこと。

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蒸し鮑
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国産キャビア「雪どけ」
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蒸し鮑 with キャビア

くえ

塩雲丹と海苔を乗せたくえです。もちろんくえは美味しかったのですが、塩雲丹のインパクトが凄かったです...水分が少し抜けていて濃厚でした。

海苔は、手巻きの炙ったものとは違うものでした。こちらは新鮮な磯の香りが印象的でした。

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くえ

茶碗蒸し

海老入り餡がかかった茶碗蒸し。中には百合根が入っていました。

百合根、初めて食べたのですが、ホクホクで美味しかったです。
餡がかかった茶碗蒸しも初めて食べたのですが、なんだか美味しかったです。
少しだけ入ったおろし生姜で、とてもじんわりしました。

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茶碗蒸し

のどぐろの汐焼き

脂の乗りが凄まじかったです。さっぱりとした大根おろしによく合いました。付け合せの揚げ銀杏も美味しかったです。

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のどぐろ 汐焼き

握りの部

ここから怒涛の握りラッシュ。

ひやおろし

「甘めの日本酒を」とお願いしたら、ひやおろしをいただきました。「甘めながらも苦味が特徴的」と説明を受けましたが、私には難しかったです(悲しい)。握りたちによく合うお酒でした!

徳利とぐい呑み能作でした。エッグシェルから一点、ズッシリとした器でテンパりました。

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ひやおろし

鮪の赤身

大間の鮪!「うちはネタを寝かせていない」とのことでしたが、フレッシュな鮪の赤身とはまた異なった、ねっとりとした食感でした。これが江戸前ってやつなのでしょうか?美味しかったです。

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鮪の赤身

かわはぎ

かわはぎの身と肝の握り。紅葉おろしと青葱のトッピング。肝が濃厚で堪らなかったです。美味しかったです。

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かわはぎ

さより

閂と呼ばれる、サイズが大きいさよりの握りでした。食感が楽しく、美味しかったです。

握りの味はどれも甲乙つけがたいですが、ヴィジュアルについては、このさよりが抜きん出ていました!整った切れ込みと、適度に残った皮の煌めき...スーパー美しかったです。

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さより

赤貝

他のネタに比べるとインパクトが薄かった気もしますが、それでも美味しかったです。

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赤貝

穴子の西京焼き

握りの合間にひとしな、焼き物が挟まりました。穴子は、蒲焼きや塩焼きで食べたことはありましたが、西京焼きは初めてでした。

「火はしっかり通さず、中はフレッシュに仕上げている」とのことでした。穴子なのに西京焼きの味で、不思議な感じでした。

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穴子の西京焼き

新生姜のガリ

写真を撮り忘れましたが、とろが来る前に特殊なガリが来ました。甘みを抑えた新生姜のガリで、「このタイミングで箸休めを」とのことでした。

さっぱりとして美味しく、気に入ってしまい、最終的におかわりをいただいてしまいました。

中とろ

クライマックスのとろ2連チャン、まずは中とろでした。文句なし、ド直球にとても美味しかったです。

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中とろ

大とろ

続いて大とろ。とんでもない見た目です。ベーコンと言われても信じます。

「脂に負けないように、サビを多めに付けています」とのことでしたが、それでも圧倒的な脂感を前に山葵はマイルドでした。こちらもド直球に美味しかったです。

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大とろ

小肌

とろが続いた後にさっぱり、美味しかったです。

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小肌

車海老

見ため鮮やか、甘くみっちりした海老でした。裏の厨房の生け簀で泳いでいるものを調理しているとのこと。美味しかったです。

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車海老

北寄貝

良い食感でした。美味しかったです。

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北寄貝

しゃこ

すだちを絞り、塩をまぶしたしゃこの握り。塩はカリカリと食感が強いものでした。しゃこ、初めて食べた気がしますが、美味しかったです。

この日いただいた握りの中で唯一の塩味、柑橘の香りと塩の食感でかなり尖っていました。ラストスパート開始前の引き締め枠、といった感じだったのでしょうか。

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しゃこ

雲丹

特別な日ということでサービスしていただき、山のように雲丹を盛ってもらっちゃいました。

新鮮な海苔の磯感に負けない、雲丹の圧倒的な磯感...頂上決戦といった感じでした。本当に美味しかったです。

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雲丹

冩樂

記念日のサービスで冩樂をいただきました。こちらはJALの国際便限定バージョンですが、コロナの影響で市場に出回ったとのことでした。

終盤の握りたちに負けない、しっかりとしたお酒でした。ここから先、だいぶ酔いが回ってきて感想が曖昧です。

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冩樂

穴子

再びの穴子。恐ろしくフワフワでビビりました。一瞬で消えました。もちろん西京焼きも素晴らしかったのですが、やはり穴子はタレですね。美味しかったです。

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穴子

かんぴょう巻き

メニューに記載はありませんでしたが、「なにか巻き物いかがでしょうか?」とのことだったので、かんぴょうをお願いしました。シンプルで締めにピッタリ、美味しかったです。

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かんぴょう巻き

玉子

海老の入ったカステラ玉子。美味しかったです。

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玉子

たぐり湯葉のお椀

ほっと温まる味噌汁でした。葱の切り方が綺麗でお見事でした。

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お椀

甘味の部

緑茶をいただきつつ、最後にデザート。

アマレットジンジャー

サービスでカクテルをいただきました。板前さんの出身地 千葉ゆかりの「八街生姜ジンジャーエール」と、結婚記念日に因み「愛のリキュール」と呼ばれるアマレットで作ったとのことでした。美味しかったです。

案外度数が高く、このあたりから記憶が曖昧です。

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アマレットジンジャー

嶺岡豆腐

お祝いメッセージ付きのプレートでいただきました。写真は載せません。嶺岡豆腐に、自家製生キャラメルとラ・フランスが添えてありました。珍しく、紅茶もついてきました。

嶺岡豆腐、謎の食べ物でした。牛乳と生クリームを煮詰め、葛で固めた料理とのことです。嶺岡は日本酪農発祥地ということで、和食では牛乳を使用した料理に「嶺岡」と名付けるらしいです。「もっちりとしたアイスクリーム」と形容するのが一番しっくりくるでしょうか...不思議でした。

自家製生キャラメルには、なんと隠し味で味噌が入っていました。味噌のコクと塩味で、とても濃厚に感じました。敢えて麹のかすを残したまま使っており、ナッツのような食感が楽しめました。

あとがき

ちょうど酒類の提供が再開したばかりとのことで、店員の皆様全員、とても活き活きと楽しそうに働いていました。良いタイミングで伺えました。

料理は美味しく、サービスも素晴らしく、本当に素敵なお店でした。気軽な価格帯ではないですが、頑張って奮発して是非また伺いたいです。

【書評】『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史』

話題の『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史』を読み終わったので、感想です。

「数多のn次受けが劣悪な環境に放り込まれて云々...」といった、恐らく多くの人が期待していたデスマーチ談はなかったですが、SI業界に属する身としてはグサグサ刺さる記載ばかりでした。読んで良かった。

特に、第2部『震災直後、「またか」の大規模障障害』の密度の濃さが凄いです。私自身、金融系システムの保守運用に従事しているため、ハッとさせられるフレーズばっかでした。

そんなわけで、第2部を中心に感想をだらだら書いていこうと思います。

とりあえず障害対応の記録が生々しい

第2部『震災直後、「またか」の大規模障障害』は、2011年のみずほ勘定系システム障害を題材としたセクションです。

当時の障害対応の記録と、それに対する分析から構成されています。

その障害対応の記録の部分なんですが、とにかく生々しいです。経緯が詳しく書かれており、「これ、自分にも同じようなことが起きたらなぁ」と考えると胃がキリキリしてきます。例えばこんな感じ。

  • システム担当者が誰も知らない設定値に引っかかって夜間バッチ処理が失敗
  • 失敗したバッチ処理は手動で再実行する必要がある(しかもバッチ処理は全3万件もある)
  • バッチ処理を手動で再実行していたため、実行ミスによりATMが全停止
  • 操作ミスでデータを誤削除し、その復旧に16時間費やす
  • システム運用担当者からシステム担当役員へのエスカレーションに17時間かかった

気の重くなる記述ばっかりです。しかも、これ、全部ではないのです。第8章のタイトルが「重なった三十の不手際」なのですが、本当にこんなノリのストーリーが30個あります。

それにしても、本当に胃がキリキリしてきます。どうしてこんなに胃に響くのか考えてみると、圧倒的なリアリティが原因なんですよね。全くの別世界の出来事ではなく、いつ自分に起こってもおかしくないような、そんなお話ばっかりです。

まず、この記録だけでも、障害対応のアンチパターン集としてとても優秀です。

運用対象のシステムに習熟することの大切さ

とまぁそんなわけで、上記の障害記録に対して様々な分析が実施されます。

本書全体の大きなテーマが「経営陣がITにコミットすることの重要性」なので、多くの不手際の原因がみずほ経営陣へ帰されていくわけですが、私はどうしても現場の担当者レベルのお話が気になります。

そんな中でも「これは痛いよな」「重要な観点だよな」と感じたのは、「ブラックボックスと化したシステムの全体を理解できる者が、誰も存在しなかった」という指摘です。 これは当然で、よく知りもしないシステムを運用することは難しいですし、まさか障害対応だなんて、という感じです。

ただ、みずほ勘定系システム担当者が不勉強・怠慢だったのかというと、そうではありません。むしろ、置かれていた状況に同情が止まりません。

システムに詳しくなるのは、どう考えても導入に携わった人間です。既に完成し動いているシステムの運用に途中参加して、キャッチアップするのはとても大変です。ましてや、その対象が稼働開始から23年が経過した巨大な勘定系システムだなんて...(想像するだけで無理ゲー)

「システムの式年遷宮」なんて話も、最近よく耳にします(以下の記事は最近ではないですが)。

it.impressbm.co.jp

システムそのものが老朽化していくのは当然のことですが、そのシステムを取り巻く「人」の観点からも、システム刷新は定期的に行わなければならないんだなぁと強く感じます。

そんなこんなで、自分が働く現場でも「有識者の不足」というのはよく言われていることだけに、非常に重い指摘でした(なんとかしなきゃなぁ)。

その他

第2部の感想ばかりになりましたが、他の部分も密度が濃くてとても良いです!

例えば、第1部『IT業界のサグラダファミリア、ついに完成す』は、昨年完了した(そして巷で話題であった)新勘定系開発プロジェクトの進め方について書かれたものですが、余りにもちゃんとしたプロジェクト管理に驚いてしまいました(出回っていた噂が酷すぎたので)。

まぁでも、ちゃんとリスケの判断しつつ、プロジェクト完了まで漕ぎ着けたわけで、実はきちんと統制が取れていたのでしょうか。 本書自体が割と経営層視点ですし、現場の本音はなかなか上がってこないですし、ある程度は割り引いて評価するべきですが、素直に「凄い」と感じました。社運懸かってるとこうなるんですね。

にしても、自分が普段関わっているプロジェクトがお粗末に見えてきてしまってちょっと悲しい...銀行って本当にお金持ちですよね。

本書の中で度々触れられている通り、このプロジェクトにより、他のメガバンクがバブル期前後に構築した勘定系システムを引きずっている中で、みずほだけが数十年レベルで新しい勘定系システムを手に入れました。

正直なところ、今までは「みずほのシステム」なんて聞くと良い印象はありませんでしたが、これからは大きく変わっていくのかもしれません。楽しみです。

そんなこんなで、おすすめです!ぜひぜひ読んでみてください。

自作キーボード ErgoDash を組み立てた

自作キーボードキットのErgoDashを組み立てました。親指ありのモデルです。 完成品は以下。

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完成したErgoDash

キースイッチはすべてGateron Silent スイッチの黒軸にしました。 スコスコした打鍵感が最高です。

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キースイッチをすべて取り付け終わった時点でのErgoDash

組み立て作業は遊舎工房さんの工作スペースに5時間ほど篭って行いました。とても疲れた。 必要な工具は全部揃っているし、その場その場でパーツを買い足しながら進められるので良いですよねぇ。

キーボード自作はすでに一度行ったことがあり、ErgoDash miniを普段から自宅で愛用していました。 分割キーボードにある程度慣れてきたところで、職場のキーボードも同じようなのにしたいと思い、2つめを作りました。

ErgoDash miniにはかなり満足しているのですが、「ちょっとキー数が少ない...」と思う場面が多く、今回はキーが5行ある通常のErgoDashにしました。 ちなみに、miniと通常を比べるとこんな感じです。

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ErgoDash mini(上)とErgoDash(下)との比較
ただ、出来上がったErgoDashを使っていると、「なんだかキー多くて邪魔だな...」という気持ちが芽生えてきます。なんて身勝手な生き物なのでしょうか私。

とりあえず、両方共使い続けて自分の中での理想を見つけていきたいものです。

とても楽しいので何度でも自作したいですが、お金がややネックですよね。 今回は諸々合わせて諭吉3名に近い金額が溶けていきました。実用的とはいえ、なかなかです。 3つめ作るのは、使っているどちらかが壊れたときですかねぇ。

AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトに合格したので、勉強方法等メモ

ちょっと前の話ですが、AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(以下、SAA)に合格したので、諸々のメモです。

とりあえず試験結果

こんな感じでした。

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72%で合格のところ、86%取れたのでまずまずの結果でした。

受験動機

業務でAWSを利用していたので、知識の整理+箔を付けたいといった目的で受験したいなぁ〜と思っていました。 そんな中、諸事情で会社が試験料を経費で出してくれることになったのでエイヤと受けてきました。

学習前時点でのAWS歴等

新卒で配属されたPJがインフラにAWSを採用していたため、もともと馴染みはありました。 しかし、PJでのAWSの使い方は、どちらかといえば「オンプレをそのままクラウドに持ってきました」といった感じで、クラウドネイティブな考え方みたいなものは「よく分からん」といった感じでした。 AWSで使われているサービス名はなんとなく分かる、インフラは応用情報で扱うくらいのことは分かるレベル感でした。

どのように学習したか

「やってみてよかったなぁ」という順番に挙げていこうかと思います。

Udemyのハンズオンコース

以下のコースを購入し、受講しました。

これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(初心者向け22時間完全コース)

定価は¥12,000と高いですが、しょっちゅうセールをやっているので安いときに購入しましょう。私は¥1,300で購入しました。

ハンズオンのコースのため、実際に手を動かして学べるのが素晴らしかったです。こういう学習って、手を動かしてなんぼだと思うので... 普段の業務ではEC2・RDS・S3あたりを触るくらいなので、いろいろなサービスを触るきっかけになってよかったです。

もちろん、手を動かすだけでなく、体系的なインプットもちゃんとあり、模試まで付いているので、このコースだけで完結しちゃいます。 これが千円ちょっとで受講できるのだから恐ろしい...素晴らしい教材でした。

書籍

Udemyのコースを受講する前に以下の書籍を読んで一通りインプットしました。

徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書

徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書

「ぶっちゃけUdemyのコースだけで良かったかもなぁ」と思いつつも、個人的には動画より書籍の方が時間的な意味で効率よくインプットできるので、これはこれで良かったかなと思います。 今だと、この類の書籍は色んな出版社から発売されているので、書店でパッと見てフィーリングがあったものを選ぶと良いのかなぁと思います。

ちなみに、「AWSなんもわからん」ということであれば以下の書籍がおすすめです。

古いですし、内容も薄いですが、初めの一冊には手頃です。私はPJ配属時にサラッと読んで、とても助かりました。

AWSの公式ドキュメント

私は以下に目を通しました。ごく基本的な内容なので、ご一読をおすすめします。

AWS Well-Architected フレームワーク ホワイトペーパー

合格してみてどうか

当初の狙い通り、AWSの知識を整理できて良かったなぁと思います。 業務ベースだと、どうしても馴染みのないサービスが出てきてしまうので、体系的に学ぶことができたのは良かったです。

また、AWSというよりは、もっと一般的な次世代のコンピューティング(e.g. NoSQL等)に関する知識をつけることができたのは思わぬ副次効果でした。 こういうことも知っていないとヤバイぞ、と良い刺激になりました。

今後はどうするのか

SAAの期限が切れるまでは、特に他の試験を受けるつもりはないです。 期限が切れる段階で、プロフェッショナルを受けたいかなぁとぼんやり考えています。

とりあえず、それまでは手を動かしてもっと各サービスに詳しくなっていきたいです。

基本情報技術者試験に受かったので諸々記録

基本情報技術者試験に受かりました。
「どのように勉強したのか」「難易度はどうだったのか」といったことを中心に書いておこうと思います。

試験結果

とはいいつつも、まずは試験結果を書き記しておきます。

午前/午後の得点はこんな感じ。

区分 得点
午前得点 87.50点
午後得点 77.50点

両方ともに60点で合格なので、それなりに余裕を持って合格できました。
ただ、午後はアルゴリズムが爆死してしまったので、もう少し取りたかったところです。

午前試験の内訳はこちら。

分野 得点率
ストラテジ系 80.0%
マネジメント系 100.0%
テクノロジ系 88.0%

午後の選択は「データベース」「ネットワーク」「プロジェクトマネジメント」「システム戦略」「Java」でした。

どのように勉強したのか

午前試験の対策が勉強の中心でした。
午前対策で使ったテキストは、大人気のキタミ式です。

なんでこれなのかというと、会社からタダで支給されたからです。2周読みました。
試験の内容をカバーしきれていない、といった感想がネット上で多いです(事実、そうだと感じます)。
ただ、6割で合格なので、試験範囲を丸々カバーしている必要もないんじゃないかなぁと思います。
普通に合格を目指すのであれば、十分な情報量です。
それよりも、ボリュームの薄さを補って余りある読みやすさ・分かりやすさが素晴らしかったです。
良い参考書でした。

午前過去問は、このスマホアプリで演習しました。

シンプルでよかったです。過去問を通しで解くためなら、機能に不足ありません。
このアプリで4回分の過去問を解きました。

午後対策はあまりやっていません。
こちらのサイトで、アルゴリズムJavaの直近2回分をサラッとやりました。

www.fe-siken.com

難易度はどうだったのか

午後試験の難易度が、人によってだいぶ違うと思います。
ネット上の対策記事だと、「午後はヤバイ」「午後はこう乗り切る」といった論調の記事が多いと思います。「アルゴリズム」と「言語」が難しすぎる、ってやつです。
しかし、プログラミング経験者であれば、この2つは特別な対策をしなくても余裕で乗り切れると思います(まぁ私はアルゴリズム爆死しましたが、、、過去問は解けていたのに、、、)。

私自身、今の会社に入社を決めてからJavaの勉強を始めたので、プログラミング歴は1年ちょっとです。「スッキリわかる」シリーズの入門/実践編を一通り終わらせ、

あとは業務の中で色々調べつつ触っているくらいの実力です。
それでも問題なく解けました。Javaに関しては1問落としただけでした。
なので、それなりにコードを書けるタイプの人であれば、午前の暗記系を頑張る方が効率良いと思います。
午後試験については、あまりネット上の声に振り回されず、自分の実力にあった付き合い方をするのがベストです。

受けてみた感想

案外実践的だな、というのが率直な感想です。
こういう資格試験って、どうしても頭でっかちなイメージがあるんですけど、基本情報に関してはそんなことないです。

特に、午後のアルゴリズムと言語。 こうやって、他人の書いたソースを解読する作業って、普段の業務でよくやります。

午前の暗記にしても、「これ勉強しといてよかった!」って場面が普段の仕事でちょいちょいあります。
てか、基本情報くらいの知識がないと、プロジェクトで交わされる会話がまるでわからないですよね、、、

そんなわけで、取り組んでみてよかったなぁと思っています。けっこうガチで。

今後の資格試験はどうするのか

やっぱり、応用情報は受けたいですね。次の4月に受験するつもりです。
あとは、高度技術者系の試験もどれかしら取っておきたい感じが、、、
IPAの試験はほどほどにして、ベンダー系の資格もある程度とっておきたい感じがあります。
AWSのソリューションアーキテクトの勉強をちょっとやっています。

あんまり資格試験ばっかで頭でっかちになるのも良くないですが、実践と知識のバランスって大事だと思うので、プログラムをガリガリするのと並行して勉強は続けたいです。
ぼちぼち頑張っていきます。

放送大学の情報コースに編入学します

放送大学に3年次編入するので、そのへんのことをサラッと書いておきたいと思います。

そもそもの自己紹介

都内でSEやっています。今年の3月まで大学生でした。ガッチガチの文系でした。

10月から放送大学教養学部の情報コースに編入学します。IT業界に就職してみて、基礎的な情報学を学んでおきたいと感じたのがキッカケです。個人で本読みながらコツコツ勉強するのも良かったのですが、「どうせならアカデミックな環境で学位取得を目指してやってみよう」と思った次第です。まぁ、貰える学位、教養学士なんですけどね!(本当は情報学士とか取りたい…)

放送大学への編入学って、どういうこと?

放送大学は、皆様ご存知の通り通信制の大学です。学生には3タイプの在籍方法があります。「科目履修生」「選科履修生」「全科履修生」の3つです。

前者2つは聴講生です。特定の科目を選び、半年間 or 1年間在学するものです。

対して、「全科履修生」は世間一般が言うところの「大学生」です。4年間以上在籍し、学士号の取得を目指します。最長で10年間在籍できるそうです。

放送大学への編入学」というのは、この「全科履修生」に編入学することです。過去に所属していた大学・短大・専門学校の在籍年数や取得単位を持ち込んで学生になることができます。私は4年制の大学を卒業しており、この在籍期間と取得単位を利用して放送大学への編入学を行いました。

私は3年次編入なので、卒業に必要な最低在学期間は2年間になります(通常入学だと、普通の大学と同じく4年間)。単位がどれだけ持ち込めるのかは審査中でまだ分かりませんが、最大で62単位までだそうです。通常入学だと124単位取得で卒業なので、ちょうど半分ですね。

編入学を行うメリットは?

個人的に感じている大きなメリットは、お金がかからずに済む、これです。放送大学の学費は、入学料と授業料で成り立っています。授業料は従量課金で、授業を取っただけお金がかかります。編入を行うと、ある程度単位を取得した状態で学生になり、学費の負担が減ります。

全科履修生に通常入学した場合、ストレートで124単位取得して卒業すると仮定して、

 授業1単位¥5,500 × 124単位 + 入学料¥24,000 = ¥706,000

かかります(これでもビックリするくらい安いですけどね)。

対して、編入学で62単位持ち込めた場合は、

授業1単位¥5,500 × 62単位 + 入学料¥24,000 + 既修得単位認定審査等手数料¥10,000 = ¥375,000

で、だいたい半額といったところです。

金銭面以外だと、外国語科目みたいな教養科目の履修をパスできるのでは?と思ったりしています。ただ、これは既修得単位認定がどんな結果になるか次第なので、今の所なんとも言えません。

編入に向けた手続き

必要な手続きは、全科履修生への通常入学とほぼ変わりません。公式HPに載っている流れの通りです。

www.ouj.ac.jp

この中の「STEP3 必要な書類をそろえる」で用意する書類が通常入学と異なります。出身大学での単位修得証明書が必要になります。この証明書を出身大学に対して請求するのがちょっと手間でした。

どんな大学も、卒業生からの証明書請求に応じる仕組みがあると思います。ただ、この単位修得証明書は、放送大学側が指定する様式で用意しないといけません。請求時、備考欄などにこの旨を書く必要があるでしょう。

個人的なアレコレ

ここからは個人的な話です。

情報学を勉強し、その結果としての学位を取得したい、というのが放送大学に入る大きな理由です。「教養学士」という肩書にはなりますが、「アカデミックな場所で情報学に関する勉強をちゃんとしました」っていう証明が欲しいのです。

こんな風に考えるようになった理由の1つは、下記のブログ記事です。

www.byosoku100.com

バズっていたので、読んだことがある方も多いかもしれません。賛否両論で、僕も記事内容に全面的な賛成をするわけではありませんが、下記の1文がかなり刺さりました。

日本の弱いSEはエンジニアになれないというのが世界の基準のように思う。働く前にちゃんと学位を取れよ、と。 

 読んだときに、なるほどなぁと思いました。文系卒でSEでなった私には、それ相応のSE人生しか待っていないのかもしれない。なにせ文系ですから。この「文系だから」という言い訳を自分から消したい感じがあるんですよね。周りからの視線的にも、自分の意識的にも。

社会人になって約半年、ビジネスの世界に漂う「利益にならなければクソ」って感じの風潮にも飽き飽きしてきたので、適度にアカデミックな空気に触れつつ、ボチボチやっていきたいところです。授業は10月からなので、頑張っていこうと思います。