おじ記

おじさんの日記です。

放送大学の情報コースに編入学します

放送大学に3年次編入するので、そのへんのことをサラッと書いておきたいと思います。

そもそもの自己紹介

都内でSEやっています。今年の3月まで大学生でした。ガッチガチの文系でした。

10月から放送大学教養学部の情報コースに編入学します。IT業界に就職してみて、基礎的な情報学を学んでおきたいと感じたのがキッカケです。個人で本読みながらコツコツ勉強するのも良かったのですが、「どうせならアカデミックな環境で学位取得を目指してやってみよう」と思った次第です。まぁ、貰える学位、教養学士なんですけどね!(本当は情報学士とか取りたい…)

放送大学への編入学って、どういうこと?

放送大学は、皆様ご存知の通り通信制の大学です。学生には3タイプの在籍方法があります。「科目履修生」「選科履修生」「全科履修生」の3つです。

前者2つは聴講生です。特定の科目を選び、半年間 or 1年間在学するものです。

対して、「全科履修生」は世間一般が言うところの「大学生」です。4年間以上在籍し、学士号の取得を目指します。最長で10年間在籍できるそうです。

放送大学への編入学」というのは、この「全科履修生」に編入学することです。過去に所属していた大学・短大・専門学校の在籍年数や取得単位を持ち込んで学生になることができます。私は4年制の大学を卒業しており、この在籍期間と取得単位を利用して放送大学への編入学を行いました。

私は3年次編入なので、卒業に必要な最低在学期間は2年間になります(通常入学だと、普通の大学と同じく4年間)。単位がどれだけ持ち込めるのかは審査中でまだ分かりませんが、最大で62単位までだそうです。通常入学だと124単位取得で卒業なので、ちょうど半分ですね。

編入学を行うメリットは?

個人的に感じている大きなメリットは、お金がかからずに済む、これです。放送大学の学費は、入学料と授業料で成り立っています。授業料は従量課金で、授業を取っただけお金がかかります。編入を行うと、ある程度単位を取得した状態で学生になり、学費の負担が減ります。

全科履修生に通常入学した場合、ストレートで124単位取得して卒業すると仮定して、

 授業1単位¥5,500 × 124単位 + 入学料¥24,000 = ¥706,000

かかります(これでもビックリするくらい安いですけどね)。

対して、編入学で62単位持ち込めた場合は、

授業1単位¥5,500 × 62単位 + 入学料¥24,000 + 既修得単位認定審査等手数料¥10,000 = ¥375,000

で、だいたい半額といったところです。

金銭面以外だと、外国語科目みたいな教養科目の履修をパスできるのでは?と思ったりしています。ただ、これは既修得単位認定がどんな結果になるか次第なので、今の所なんとも言えません。

編入に向けた手続き

必要な手続きは、全科履修生への通常入学とほぼ変わりません。公式HPに載っている流れの通りです。

www.ouj.ac.jp

この中の「STEP3 必要な書類をそろえる」で用意する書類が通常入学と異なります。出身大学での単位修得証明書が必要になります。この証明書を出身大学に対して請求するのがちょっと手間でした。

どんな大学も、卒業生からの証明書請求に応じる仕組みがあると思います。ただ、この単位修得証明書は、放送大学側が指定する様式で用意しないといけません。請求時、備考欄などにこの旨を書く必要があるでしょう。

個人的なアレコレ

ここからは個人的な話です。

情報学を勉強し、その結果としての学位を取得したい、というのが放送大学に入る大きな理由です。「教養学士」という肩書にはなりますが、「アカデミックな場所で情報学に関する勉強をちゃんとしました」っていう証明が欲しいのです。

こんな風に考えるようになった理由の1つは、下記のブログ記事です。

www.byosoku100.com

バズっていたので、読んだことがある方も多いかもしれません。賛否両論で、僕も記事内容に全面的な賛成をするわけではありませんが、下記の1文がかなり刺さりました。

日本の弱いSEはエンジニアになれないというのが世界の基準のように思う。働く前にちゃんと学位を取れよ、と。 

 読んだときに、なるほどなぁと思いました。文系卒でSEでなった私には、それ相応のSE人生しか待っていないのかもしれない。なにせ文系ですから。この「文系だから」という言い訳を自分から消したい感じがあるんですよね。周りからの視線的にも、自分の意識的にも。

社会人になって約半年、ビジネスの世界に漂う「利益にならなければクソ」って感じの風潮にも飽き飽きしてきたので、適度にアカデミックな空気に触れつつ、ボチボチやっていきたいところです。授業は10月からなので、頑張っていこうと思います。